浜松の「家康の散歩道」には、定番の観光名所とは必ずしもいえないようなマイナー神社が含まれています。元城町東照宮、五社神社・諏訪神社、浜松八幡宮なら、観光の場所となるでしょうが、いくつかの神社はあまりよく知られていないと感じます。
遠江分器稲荷神社
中世の引間宿の北の端にあったのが浜松八幡宮なら、こちらは引間宿の南の端にありました。家康が浜松に入った時、1568年に作られた稲荷神社ということです。また、本多忠勝の屋敷が横にありました。
金山神社
名古屋には金山という大きな駅があります。城のパーツや武器作りなどに関わる鍛冶職、金工職人、鋳物屋のための神社が、金山神社です。浜松駅前には、「鍛冶町」がありますが、その氏神になります。
1582年、武田氏が滅亡した時、甲斐の国からこのような職人を移住させたのが始まりだそうです(美濃国の南宮大社(岐阜県垂井町)より分霊)。もともとは、浜松城内にあったものが、江戸時代初期に、五社神社や諏訪神社が移動した時、現在地に移ったといわれています。
松尾神社
もともとは和銅の創建と伝わっているそうです。もとは引間城の塩市口(市役所東側)にあった浜松神社を、1577年、家康の浜松城築城と合わせ松尾社と合祀して、現在の場所に移したといわれています。浜松城の祈願所であり、江戸時代の浜松藩と深い関係がありました。