三河には、親鸞がひらいた浄土真宗(一向宗)の門徒が多いとされています。そのきっかけとなったのが、親鸞が東国布教からの帰京の途中、この地に立ち寄り、妙源寺で説法を行ったことだと言われています。妙源寺は、JR西岡崎駅のすぐ北にあります。
また、JR西岡崎駅の南には、三河三ヶ寺の一つであり、三河一向一揆の発端となったとされる上宮寺があります。
JR西岡崎駅
日本の動脈であるJR東海道線の駅にしては、活気がない駅です。
妙源寺(みょうげんじ)
1235年、親鸞が関東での布教の帰郷の際、三河に立ち寄ったとされています。領主・安藤信平が親鸞を柳堂(国指定重要文化財)に招いて説法を聞いたといいます。そして、安藤信平が親鸞の教えに感化され、1258年に寺を建て、これを明眼寺(みょうげんじ)としました。三河一向一揆(1563年-1564年)の時、徳川家康が身を寄せたことから、家康から「源」の字を与えられ、妙源寺となったといいます。三河の浄土真宗の最も古い道場だそうです。
柳堂
上宮寺(じょうぐうじ)
上宮寺は、本證寺、勝鬘寺とともに「三河三ヶ寺」のひとつで、三河一向一揆の発端とされています。
本堂は昔のものがなくなって、現代的なものになっています。
「太田」という姓の発祥の地?
妙春尼は、家康の生母である於大の方の姉、石川家成の母です。
妙春尼は、浄土真宗の門徒でした。三河一向一揆後、20年間にわたり、この地方では浄土真宗の活動が禁じられていました。その赦免に尽力したのが妙春尼だと言われています。
石工団地神社
上宮寺とJR西岡崎駅の間には、多くの石材店が見られます。そして、石工の神社もあり、すべてが石で作られた神社だそうです。