浜松市の蒲神明宮(かばしんめいぐう)は、806年にできたと伝えられ浜松最古の神社と言われます。蒲神明宮は、今川氏、豊臣秀吉、徳川家康に社領を寄進され、信仰されてきました。地元では「ごしんさま」と呼ばれているようです。
源頼朝の異母弟として、平家追討に源義経とともに大きな役割をした源範頼(みなもとののりより)は、蒲御厨で生まれ育ったことから蒲冠者(かばのかんじゃ)、蒲殿(かばどの)と呼ばれました。源範頼の生母は蒲御厨の東にあった遠江国池田宿(現在の静岡県磐田市池田)の遊女とされています。平家追討の戦勝祈願の時、桜で作られた鞭を挿したところ、芽吹いたのが蒲ザクラということです。