徳川家康は1570年に浜松城を築城し、1587年初頭に駿府に移動するまで、29歳から45歳まで17年間、浜松を拠点として過ごしました。
家康の娘では、亀姫(1560-1625、正妻の築山殿との娘)、督姫(1565あるいは1575-1615、側室の西郡局との娘)、振姫(正清院)(1580-1617、側室の下山殿あるいは良運院との娘)の3人だけが成人して歴史の中で登場する人物となりますが、振姫は家康の浜松時代に生まれた子供です(後に生まれる松姫、市姫は夭折)。いずれにしても、この3姉妹は、浜松ゆかりの姫たちなのではないでしょうか。
そして、
亀姫の宇都宮吊り天井事件黒幕説
督姫の姫路城毒まんじゅう伝説
振姫(正清院)の会津藩蒲生家での岡重政騒動
といったように、それぞれに嫁ぎ先と関係した興味深いお話が伝わっています。
これらのうち、振姫(正清院)の話は史実だと思いますが、亀姫の宇都宮吊り天井事件黒幕説はありえそうですし、督姫の姫路城毒まんじゅう伝説は否定されているものの、こういううわさがでてくることが興味深いといえるでしょうか。。いずれにしても、家康の3姉妹はそれぞれがドラマになりそうな人生だったようです。
奥平信昌の屋敷跡とされる浜松秋葉神社
法蔵寺(本宿)の亀姫の墓と伝わるもの
湖西市本興寺にある督姫の生母・西郡の局の供養塔