徳川家康で学ぶ科学・技術

徳川家康をきっかけに科学や技術の理解を深めます。歴史、観光情報、グルメから、先端の科学技術まで勉強できてしまう全く新しいブログです。コメントや連絡も一番下のコメント欄でお待ちしております。

家康の側室・お万の方と龍華寺

徳川家康の側室で「お万の方」と呼ばれる人物は2名います。

 一人は結城秀康の生母、長勝院(於古茶(おこちゃ)、小督局)で、もともとは築山御前の奥女中であって、浜松時代に秀康を生んだ人物です。北ノ庄の城主となった秀康のもとで、1620年に亡くなっています。

 もう一人は、家康が年老いてからの側室で、駿府で育った紀州徳川家の徳川頼宣、水戸徳川家の徳川頼房の生母であり、養珠院と呼ばれる人物です。養珠院の血筋は、徳川幕府の後半、吉宗以降、重要になることから、側室のなかでも特に重要な存在となっています。1653年に江戸の紀州藩邸で亡くなりました。

 JR静岡駅にも近い静岡市葵区沓谷の蓮永寺(日蓮宗)は、家康が亡くなった後、養珠院が過ごした場所であり、供養塔があります。養珠院が日蓮宗に帰依していたことは、慶長宗論の後、日遠の助命嘆願のエピソードで有名です。

龍華寺

一方、静岡市清水区の日本平の東側の麓には、日蓮宗の龍華寺があり、徳川頼宣と徳川頼房が生母である養珠院のために寄進して本堂と庭園(観富園、須弥山式庭園)を造ったとされています。ここは、富士山の美しいところであり、ソテツとサボテンの庭園で知られています。

 

龍華寺のソテツ

龍華寺のソテツは、家康が移植したら泣いたといわれる静岡県榛原郡吉田町の能満寺のソテツ、大阪の妙国寺のソテツとともに、日本のソテツの三名木とされています。ソテツは精子を作る雌雄異株の裸子植物ですが、龍華寺のソテツは雄株です。樹齢1100年であると言われています。

大仙人掌(ウチワサボテンの一種)

 

高山樗牛の墓があります。

鉄舟寺

こちらは、近くの鉄舟寺からの富士