遠江
遠江、遠州というと、琵琶湖がある近江に対して、浜名湖のある遠江と説明されることが多いですが、天竜川河口付近を指すという説明もあります。これは、遠江の国府が現在の磐田市にあったからです。
JR浜松駅前のアクトタワーから東方向を望む。水平に天竜川が見えるが、その向こうが磐田市になります。
浜松市科学館にあった昔の天竜川の河口付近。浜名湖と並んで、天竜川河口付近が大きな湿地帯であったことがわかります。
大池
天竜川の東側、JR磐田駅の南にある「大池」。徳川家康の時代の様子を想像させます。
たくさんの水鳥がいます。鷹狩りには絶好の場所。
中心付近のビル群が、JR磐田の駅付近(家康が滞在した中泉御殿付近)です。
この写真には写っていませんが、東側には富士山を見ることができます。
中泉御殿
JR磐田駅の南にある中泉御殿(その一角に中泉陣屋があった)跡。これは徳川家康。
徳川家康は、浜松時代、おそらくその後も東海道を行き来する際、中泉御殿を拠点にして鷹狩りや軍議を行いました。お気に入りの場所の一つだったものと思われます。
中泉寺
JR磐田駅の南にある「中泉寺」の門。中泉陣屋の門だという。
西願寺
西願寺(遠江国分寺跡の近くにある)の山門は、中泉御殿裏門という。
西光寺
西光寺(見付、加茂川)の山門は、中泉御殿表門という。
西光寺の地蔵尊
元和6年(1620)二代将軍徳川秀忠と江(豊臣達子、お江与、お市の方の娘)の娘である和子(まさこ、東福門院)が、後水尾天皇の皇后となるため、江戸から京へ上られる際、西光寺に滞在し、地蔵尊を寄付したという。後水尾天皇と東福門院の間の娘が、徳川将軍家を外戚とした唯一の天皇であった明正天皇(109代)です。