城郭は、時代を経て、様々に変わってしまうので、昔の姿がよくわからないということがあります。浜松城は史跡としては、真正性が低くて、チート感満載です。静岡市の駿府城の場合は堀が残っているので理解しやすいですが、浜松城は堀が残っておらず、その様子がとてもわかりにくいです。
今回、浜松城を少し理解してみようと試みました。
これが、浜松城前に掲示されている説明板。
この図をお借りして、その上に番号を重ねて、写真を表示します。
1. 大手門
大手門ビルがあります。
2. 南東の端
3. 南西の端から4.出丸跡(現在の浜松市立中央図書館の東側)
中央図書館(2022年8月6日リニューアルオープン)の案内|浜松市立図書館|浜松市
5. 鳥居元忠屋敷跡(市立中央図書館の西側)と6.出丸跡(現・図書館)から天守方向
関ヶ原の戦いの前の伏見城籠城を思い出します。
7. 家康の鎧掛松
8. 天守台の南
9. 浜松城交番
美術館もこの近くにあります。作左曲輪(さくざくるわ)の案内板。
松城緑地と書かれた9と10の間の小さな広場から見える天守(左)と
作左曲輪から見る浜松市立浜松中部学園(公立の小中一貫校)(右)
この場所より少し南にある松城緑地(道路の南側)の場所は「馬冷」という場所で、昔は池があったらしいです。現在も「貯水」と説明されているので、この下には水が貯まっているのでしょうか。
10. 北からみる天守
浜松城は北側からの写真撮影が難しいと感じます。
浜松城北側の風景
11. 下から見る富士見櫓と上から見る富士見櫓
富士見櫓といいながら、実際は現在の富士見櫓からはビルが多くて富士山がよく見えません。
天守台からの方が富士山はよく見えますが、やはり距離が遠いです。
12. 本丸跡の家康像
家康の兜印「勝草」と呼ばれる歯朶(しだ)を持つ若き日の家康
13. 二の丸跡
天守台側から二の丸跡をみる
東側からの浜松城天守
14. 現在の浜松市役所
北西側から(左)と南東側から(右)
15. 浜松東照宮と16. 東照宮の南から
17. 霜垂口(しもだれぐち、下垂口)付近
道の交叉がねじれているのが特徴です。
浜松城公園(本丸南広場)解説看板によると、引間古城の南東端であるこの付近は引間宿からつながる東海道が城につきあたる場所で、事実上、正門のような場所だったと想像されます。
18. 下垂口の北側
堀の一部でした。
19. 松下之綱屋敷跡
後の豊臣秀吉が仕えた松下之綱の屋敷。
20. 三の丸跡が1段高くなっているのがわかる
二の丸と三の丸の位置を再確認
21. 二の丸跡の高さ
22. 天守の風景
模擬天守は、本来の天守の3分の2ほどの大きさで、天守台が余っている
このあたりがかろうじて真正性を感じるところかも。。
おまけ:アクトタワー展望台から見た浜松城