上村清兵衛という人が見付(磐田)に住んでいて、酒を作っていました。徳川家康が見付を訪れた時、冷酒を出したところ、家康は気に入って、冷酒清兵衛と呼ぶようになったといいます。
その後、家康が武田方に追われて見付に逃れてきました。見付宿に火を放ち、そのすきに家康は逃げたということです。清兵衛は、妙恩寺(浜松市東区)に家康を案内し、そこから浜松城に戻りました。このことで、家康は清兵衛に、源頼朝ゆかりの鎌倉前期備前の刀工「成高(なりたか)」の太刀を与えたといいます。成高の名刀は、全国に数点だけが伝わっています。
冷酒清兵衛の「上村」家屋敷
見付の旧東海道沿い、静岡銀行見付支店の西を少し行ったところにあります。
見付の宣光寺
家康寄進の梵鐘
家康ゆかりの「みがわり地蔵」